【MOMODORA -月下のレクイエム-】広大な呪われた王国が舞台の2D探索アクション
MOMODORA -月下のレクイエム- プラットフォーム PC(Steam/Playism)
レビュー
主人公である女司祭カホが故郷を襲った呪いの原因を突き止めるために、女王の黒魔術によって死者の国と化してしまったカルスト王国を冒険するメトロイドヴァニア系2D探索アクション。ドットで描かれる可愛らしいながらもどこかダークな世界やその雰囲気を壊さないBGM、操作性の良さやストレス無い難易度など非常に完成度が高い作品でした。
豊富な探索要素や操作性の良いアクション
本作は広大なカルスト王国を自由に探索しながら、時には行く手を阻むモンスター達を倒し、時には王国に隠されたアイテムを使って道を切り拓いていきます。基本的には自由にマップを行き来することができますが、キーアイテムを取得しないと侵入できないエリア等があり「次にどこへ行けば良いのか分からない」というような事はないでしょう。
戦闘は祝福を受けたカエデによる近接攻撃や弓による遠隔攻撃、回避アクションやアイテムを駆使し迫りくるモンスター達を倒していきます。アニメーションも滑らかでもっさり感が全くなく、襲い来るモンスター達もバリエーション豊かで退屈になることはありませんでした。
隠し部屋やちょっとしたギミックを解かなければ入れないマップなどクリアするにあたって必ずしも必要ではない隠されたアイテムも存在し、コレクター気質の方は広大なマップを駆け回ることになるのではないでしょうか。
多彩なボス戦とプレイヤーを助けるアイテム
王国内には呪いの力で凶暴化したモンスターや主人公カホと敵対する者など強大な力を持ったボス達が待ち構えています。どのボスも一癖も二癖もある攻撃をしてくるので倒されてしまうこともあるかもしれませんが、ボス戦の前には基本的にセーブポイントが用意されておりストレスなく何度も挑戦することが出来ます。ちょっとした隠し要素としてノーダメージでボスを倒すことにより取得できるアイテムも存在し、そのどれもが強力な効果を持っています。
アイテムにはアクティブスロットに装備し使用するアイテム、パッシブスロットに装備しているだけで効果を発揮するアイテムが存在し、道中や辛いボス戦を助けてくれるでしょう。消耗品は一度入手してしまえばセーブポイントで補給できるのでガンガン使用して探索を進めることができます。
公式での日本語ローカライズ
実はこのゲーム、日本製の作品ではないのですがメニューはもちろん会話も含めてフルローカライズされています。メジャーなタイトルでも機械翻訳しただけのようなローカライズが溢れる中、全く違和感を感じないローカライズは我々日本人にとって非常に有難いです。ストーリーもそう複雑なものでもないのですがより没入感を増してプレイできることでしょう。
終わりに
操作性の良いアクションに探索し甲斐のあるマップ、バラエティに富んだモンスターやボス達、アイテム収集など様々な要素が高い水準でバランスが取れている作品でした。簡単なゲームではありませんがゲーム開始時に難易度も選べますので、アクションゲームが苦手な方でも得意な方でも自分に合った難易度で楽しめる良いゲームだと思います。980円にてSteamおよびPlayismで販売していますのでご興味のある方は是非プレイして頂きたいと思います。